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秘密の嵐ちゃん

第2章 楽屋の松本くん 泣き虫コンビ

今日も松本くんはサングラスをかけ楽屋のイスに座って本を読んでいた。話しかけないでほしいとき、松本くんはサングラスをかけて僕らに示してくれている。
だから「今日はそっとしてほしいのかな」と認識することができる。
それにしても今日も松本くんかっこいいなぁ。でも、ちょっとピリピリしてるなぁ。最近ライブの演出やらドラマの撮影やらで忙しいからなぁ。今日もライブの演出でスタッフさんと話が合わなくて落ち込んでたしなぁ……
なぁ……… 大丈夫?


僕は松本くんに話しかけることができない。
サングラスをかけているから。理由はそれだけ…?
僕は松本くんの恋人なはず。僕は松本くんのこと誰よりも知っているし、信頼されてるはず。
なのに、僕はいつも待ってばかりで…
積極的になれなくて。とてもくすぐったくて、少し苦しい気持ちになる。

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