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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第7章 秘密の場所で思わぬ遭遇

斗真社長と私だけの秘密の場所。

「そろそろ行くよ。藤咲さんも頑張って」

離れたくない。

あれだけのことを斗真社長に言っておきながら
自分の本心は言えずにいた。

手がするりと離れた。

「斗真社長……」

言わなきゃ。

でも……なんて?

「どうした?」
「また私とここで会ってください!」

それを言うのが精一杯だった。

だって相手は本條グループのトップに君臨する
本條斗真代表取締役。

斗真社長は微笑むだけで言葉はなく
非常階段を降りていった。

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