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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第8章 枕営業の真髄

顔を上げることが出来ず
ただ俯いて泣いていた。

「俺に付き合って」

タクシーが吉祥寺に到着するまでの間は
お互いに無言だった。

タクシーを降りた正面には
タワーマンションがそびえ立っていた。

さすが歌舞伎町ナンバーワンホストの
異名を持つだけのことはある。

当たり前のようにタワーマンションへ
向かって足を進める。

「そっちじゃない。こっちだ」

椿龍我が指を差したのは
タワーマンションの向かいにある
老朽化が進んだアパートだった。

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