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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第8章 枕営業の真髄

「おじゃま……します……」

板の間の床がギィギィといった具合に音を立て
この建築物の老朽化を身をもって感じ捉えた。

曇りガラスの引き戸の向こうには
畳が敷かれた部屋があり
パイプベッドと小さな円卓が
置かれているだけだった。

「これが歌舞伎町ナンバーワンホストの部屋。
驚いただろ」
「別宅ですよね?」

そうとしか考えられない。

ナンバーワンホストともなれば
月の収入はウン百万……ウン千万。

何不自由なく悠々自適な生活を送れるはず。


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