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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第8章 枕営業の真髄

「おめでとうございます」
「ありがとう」

拍子抜けしたものの誕生日ならばと
何かプレゼントするものはないか
バッグの中を漁る。

「どうしたの?」
「んープレゼント出来るものないかなぁって
思って……やっぱり無いかも……」

そんな都合よくプレゼントの類いが
見つかるわけがない。

でも何かしてあげたかった。

「遥香ちゃん……ありがとう。気持ちだけで
充分だよ。めっちゃ嬉しい」

バッグの中を漁っている私の手を
椿龍我が包み込むように掴んだ。

お互いの視線が重なる。

「セックスあげる」

自然と口にした。

これが今の私に出来るプレゼント。

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