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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第14章 梶ケ谷秀吉の事情①

「何の為の携帯ですか!困ります!」
「あ……うん……ごめん……」
「ったく……社長としての自覚を持ってください」

梶ケ谷家の一人息子である僕は
親父からHKホールディングスの
社長を引き継いだ。

遥香との一夜を終えると
その足で会社へと向かった。

「どちらへ行かれていたのですか?」
「別に」

名ばかりの社長の僕に秘書など必要ない。

それなのに世間体があるからと
形だけの秘書をあてがわれた。

「女と一緒でした?」
「まさか。だって僕だよ」

秘書の水谷文乃28歳。

僕の婚約者らしい。

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