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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第19章 梶ケ谷秀吉の事情②

「遥香……どうしたの?」

遥香は呆然と立ち尽くし
エレベーターに乗ろうとしない。

僕は僕で驚いていた。

水谷と本條斗真がキスをしていた。

本條グループ買収の為に
早速仕掛けたということか。

水谷はエレベーターから出る際に
『順調です』と意味合いを込めたような
目配せをした。

そんなことよりも目標としていた
本條斗真に目を奪われた。

僕と同じような出で立ちでも
本條斗真の方が遥かに洗練されていた。

本物の本條斗真に圧倒された。

付け焼き刃で本條斗真を真似てしまったことを
恥ずかしく情けなく思った。

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