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使命

第1章 衝撃


前を歩く小さな少年について行く

リビングらしきところに着くと
彼は椅子に座ってその向かいに並ぶ椅子に座るよう俺らを促した


「嵐って言ったっけ?」

「うん」

「今日からここで暮らすんでしょ?」

「一応お世話をするよ君の」

「僕は1人でも大丈夫なのに?」



この子の言っている意味が分からなかった

5歳で1人。何ができるっていうんだ
そもそも買い物できるのか?

俺はねずっとこう思って聞いていたんだ



「名前は、なんていうの?」

俺らは順に名前を名乗った
覚えるのだけは早いらしい

「松本櫻井大野二宮相葉」

せめてもの可愛さとして「くん」だの
下の名前で呼ぶだのしてほしかったが

「君は?君の名前を教えて?」

「僕はらいる」


そう言ったんだ
らいる
今時の子供はキラキラネームすぎないか

「らいるくん、これからよろしくね」

「らいるでいいよ、うんよろしく」


椅子から降りるとスタスタとどこかへ行ってしまった

らいるは最初から最後まで表情を変えなかった
一度も笑わなかった

子供らしくない。って思うでしょ?
俺も思ったよ

「はぁ…」


俺らの口からはため息が出て行った


この先どうなると思う?

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