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S.T.A.R.T.

第1章 悲劇

「きょうはテストを返すぞー」

私にとって最も憂鬱な時間がやってきてしまった。

ただし、皆のような点数がどうせ悪いからーー...

ではなく、親の暴力のほうでだ。

「私、テストの点数きっと悪いヨー」

「いやいや、あんた頭いいじゃーん!」

などといった周りの声を遮りイラ立ちを隠せずに舌打ちをした。

どうせ、あんたたちにはなにもわからないくせにー...

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