
White shirts
第2章 はじめまして
ーMasaki sideー
『あっ…かみ…やま……あぁっ…くっ…』
「まさき、ここ気持ちいいんだ」
神山は鎖骨辺りに吸い付きながら、おれの下腹部に手を伸ばす。
服なんかとうに全部脱がされた。
汗をかいておれに吸い付く神山は、さっきより大きく見えて…、神山の布団のにおいを感じる。
どうしてこうなったんだ?
確か、今日は入学式で。
帰りに電車に乗って三人で帰って。
神山にどれくらいギター弾けるのか
見せてほしいって言われて。
じゃあ神山の家に行こうってなって。
堀北は家の用事があるから二人で神山の家に行って。
…神山の部屋で弾くためにブレザーを脱いだらいきなりベッドに押し倒されて。
って。
え。
ここがおかしいんだ!
なんて考えてたら神山がおれを扱いはじめた。
『だ…め…、神山…なぁっ………くっ…はぁっ…………』
肩を押して抵抗してみても、神山はちっとも堪えなくて。むしろ煽ってしまったらしい。
「洋介って呼べよ…なぁ、まさき気持ちいい?」
『なんでこんな……意味……分かんねぇよぉ…』
快感と混乱でどうにかなりそうだった。
なんで神山に抱かれてるんだ?
おれ、男だよ?
今日会ったばっかりだよ?
なんでここまではっきり拒絶できなかったんだ?
なんで、抱かれても嫌じゃないんだ?
「気持ちいいのかって、聞いてんの」
神山改め洋介はムッとして手の動きを早めた。
『ん…あぁっ……はぁ……』
「言えよまさき」
『んんっ…手……はやくしないでっ…あぁ……』
「言えって」
どうやら言わないとやめてくれないらしい。
こいつ、サディストか。
『………き、きもちぃい…』
「…うん、いい子」
洋介は嬉しそうにはにかんで、おれの頭を撫でた。
心がくすぐったくなった。
