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【イケメン戦国】とらぶる・とらべる(信長・政宗・幸村)

第1章 1話~序章~

信長様と政宗、そして私の3人は、ただ黙ってお互いを見つめ合っていた。


それも私のアパートの部屋で………。


▶▶▶


時を遡ること、数時間前ーーー。

安土は嵐に巻き込まれていた。

外出していた信長様と政宗、そして私の目の前が、強い雨風の中、突然ぐにゃりと歪み………。

気がつけば、3人で現代へタイムスリップしていた。



幸いながら、豪雨と夕闇に紛れ、何とか私のアパートへ連れてきたものの。

どうしていいのか分からない緊急事態。


とりあえず、現代へタイムスリップしてしまったことを、信長様と政宗に伝えたが。



「ここが涼莉の屋敷か……ずいぶんと狭いのだな?」

「すみません。賃貸のアパートでして………。」


「おい、これは何だ?」

「ガス台。ここに火をつけて料理をするの……って、政宗!危ないから触っちゃだめ!!!」


「良いではないか。政宗、夕餉は貴様に任せる。」

「信長様は何でそんなに落ち着いていられるんですか?!」

「面白いではないか。今、五百年先の世にいるのだぞ。」


「食材はどこだ?ん、これは何だ?」

「政宗……夕餉はあとでいいから、落ち着いて座ってて!」

「一番落ち着いてないのは、お前だろ?」

「いいから!!!」



そうして、私たち3人はテーブルを囲んで黙って見つめ合っていた。


▶▶▶


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