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私の心の1番綺麗なところに

第26章 おさえられない気持ち



どうでもいい人との

どうでもいい話は

帰る頃には、忘れてたりするのに、

何も覚えてないくらいなのに、





どうして、あなたとのどうでもいい話は
こんなに鮮明に残っているのかな。





話すあなたの横顔。


話をしていたときに通ったお店。
貼られていたチラシ。


そのときの景色。

空。空気。


話してたことだけじゃなくて、


周りのものも、


細かく覚えていて。





同じところじゃなくても
似たようなところを通ると

胸が締め付けられるくらい


切なくなる。




もっと、もっと

あなたの言葉を思い出したい。


あのときの景色を忘れたくない。


そんな思いで…





大事なことは話していない。

ほんとに、ただの世間話、なのに。




それさえも、私にはかけがえのない
あなたとの思い出で。



あなたが忘れていても、
私は忘れたくない。

どうでもいい時間ではなかったから。


私の横に、あなたがいた

幸せな時間だったから。





ひたすら、あなたとの思い出に
しがみついて、いる…


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