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私の心の1番綺麗なところに

第5章 愛おしい時間



いろんな所を見てまわっているうちに、
あっという間に17:00が近づいていた。



「そろそろ帰らなきゃな、
澪、家遠いし。
あとね、帰るなら
俺と同じ□□の電車乗ったほうが
乗り換えなしで早く着くし安いと思うから
これからその方がいいよ!」

「あ、ほんとだ…
そのルート考えてなかったです。
来るとき無駄な時間とお金使っちゃったなあ…」

「まあ、今回で学んだから良しって
ことにしよう!」



ホームは違うけど
隆太と改札まで一緒だ。







一緒に改札機に入ろうとすると


「あ、俺まだ用事あるんだ。」

と隆太が言い出した。



「そうなんですか。
じゃあ、ここで。」





「また連絡して。」






















驚いた。




正直、この人とは今日この日で最後で
いま別れたら二度と巡りあうことのない。
それくらい覚悟していた。

「じゃあ今日はありがとう。バイバイ。」

くらいで終わると…






なのに、連絡して、なんて。



だめ、普通に嬉しい。





「はい、また連絡します。」

「気をつけてね。」





そう言って私たちは別れた。









改札を通ったあと
振り向きたかったけど、


彼がいて手を振られたりしたら
恥ずかしいし、



彼がいないのも寂しいし、





こわくて、振り向かなかった。



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