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私の心の1番綺麗なところに

第7章 会うためだけに。



ひとつ覚えていることは

ホテルを出る準備をしているときに、


私は隆太に抱きついた。



衝動的に抱きついたのではなくて、

トイレから出た隆太に
走って抱きしめよう、って
決めていたこと。





自分でも何故そうしようと思ったのかは
わからなかった。




抱きついたとき、
隆太は少し驚いたみたいだったけど、
無言で抱きしめ返してくれた。


でもそれはほんの数秒で。




私はもっと寂しくなった。




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