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ソーダ水の微熱

第1章 プロローグ


雨粒と乱暴な風が、部屋の窓を激しくノックしている。

―――そんなに叩かないで。壊れちゃうよ。

私はびしょ濡れのシーツに顔を埋め、冷たい両手で耳を塞いだ。

きっと、先に壊れるのはあの傷だらけの古い窓ではなく、私の心の方だ。

助けて。何度心の中で叫んでも、誰も助けてなんかくれない。
辛くて、痛くて、私は歯軋りをする。もう誰にも会いたくない。学校になんか行きたくない。

助けて……

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