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好きになったらダメだよ

第6章 最低同士だからいいんじゃない?



そう思いながらパソコンや問題集と向き合っていたら日が暮れていた。


もちろん、何度か息抜きに外には出た。


茶道部の子たちにお茶会に来るように誘われていたし、美術部の絵も見に行ったりした。


それからお昼も「遊びに来て。」と言われていた学年の焼きそばを食べた。


そうやって仕事しつつ息抜きしつつしていたら、時刻は6時前になっていた。


さっきから生徒会が今夜上がる花火の説明をしている。


6時過ぎにはあがるそうだ。


まだ完全に日が暮れるには少し早いが、生徒たちが安全に帰宅できることを考えてだろう。


「……花火か。」


窓辺に立って、外を眺めた。


ここはちょうど中庭に面していて、大勢の生徒が集まってきている姿を見下ろすことができる。

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