
好きになったらダメだよ
第2章 そのためのセフレでしょ?
「愛莉?あがった?」
鏡越しにバスルームのドアを開くのが分かり、川田くんが顔を覗かせた。
「あ、あがったけど……あの……」
下着ないんだけど……なんて言えるわけがない。
「スッピン。貴重だねぇ。学校の先生のスッピン。」
あははと声高らかに笑う川田くんは、ちょっとバカにしているだろうとしか思えない。
「愛莉は可愛いねぇ。」
余裕綽々の様子で、川田くんはバスタオルで私の髪をゴシゴシと拭き始めた。
「早く乾かさないと髪が傷むよ。」
うー……分かってるよ。
川田くんの大きい手のひら。少しゴツゴツしていて、男っぽい。
