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ヤスくんが後悔してる？

「ごめん。困らせようとかは思ってないよ。ただ、輝くんがナナちゃんに迫ったの、同じ男として、許せないけど、理解はできるよ。」

「そうなの……？」

「うん。許せないのは、ナナちゃんの気持ちを無視して自分の気持ちをセーブできなかったところ。」

「うん。理解できるところは？」

「……理解できるところは……」

鼓動が……どんどん速くなる。

ヤスくんの瞳が私を吸い込むみたい。

「ナナちゃんが可愛いところ！」

「えっ？」

“可愛い”を連呼されて、もう、プチパニック。

「可愛いと思うことをされると、思わず抱き締めたくなっちゃうよ。」

「なに、それ？」

「抱き締めても良い？」

バクバク……

バクバク……

顔が熱い！

恥ずかしすぎて、まともにヤスくんの顔、見れない。

「うん……」

私はそう小さく答えながら頷いた。

たくさん抱き合ったことあるのに、どうして？

名前呼びされて……一気に緊張感が増す。

自分の名前が特別になったみたい。

優しく響く……。

すごく嬉しいよ。