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ぜんぶ二人ではじめて

第48章 君のためにできること

side 七海

「もうダメかも!竜くぅぅぅん!あーーー!」

「大丈夫!七海なら乗り越えられる!可愛いツインにもうすぐ会えるよ!頑張れ!頑張れ、七海!」

自宅で出産することにした、私。

「お姉ちゃん頑張って!!!」

陸翔が汗を拭いてくれる。

「美空がついてるよ!お姉ちゃん!弱気になっちゃダメよ!頑張って!」

勝手なことばかり言ってる美空。

2人とも小学一年生!

助産師さんが息むよう言う。

「んんーーーーーッ!」

まだぁ?

もう、意味分かんないくらい、痛い!

全部痛い!

腰取れそう!

鼻からスイカとか、よく言ったもんだわ。

ほんと、その通りよ。

「はい、もう一度!吸ってぇぇぇ!さあ!息む息む息むーーー!良いよー。頭見えてきたよぉ〜!次で出るよ!」

母さんが産湯を用意してくれた。

父さんは万が一のために滅菌手袋をしてスタンばってくれてる。

そして、

「ふぅぅぅ〜〜〜んっ!」

「はい!生まれたよぉ!女の子!まず1人目ねー。さぁ、続いて2人目も生まれるよ?!吸ってぇぇぇ!いきんでぇ!」

「はぅぅ〜〜〜んっ!」

「はい!2人目!女の子!おめでとう!!!」

オンギャーーー!

オンギャーーー!

ホンギャーーー!

ホンギャーーー!

部屋中賑やかになる。

「七海!頑張ったな!七海!」

そう言って竜くんが涙を浮かべながら優しく抱き締めてくれた。

これからはこの子たちのために頑張る!

愛する人たちがいる幸せを噛み締めながら、私はこれからも頑張る!

「竜くん…愛してるよ。」

「愛してるよ、七海…」

2人だけじゃない…たくさんの広い心から多くのものを学んで、愛を覚えた。

ありがとう!




完結
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