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ぜんぶ二人ではじめて

第1章 出逢い

「市川かー。たしか、中学では合唱だったよな。それか、小等部のときやってた、吹奏楽だろ。」

二人が私のことを話題にしていて、驚いた。

「だよなー。俺としては合唱部に入って、あのキレイな声でソロやってほしいな!」

輝くんが言う。

「懐かしいな。声、キレイだよな。でも、俺は吹奏楽でフルートやってほしいな。」

晃くんが頷く。

フルートか……。

「いいよなぁ。似合う!」

輝くんも頷く。

フルート、人気高いからなー……

でも、私もフルートをやりたいと思ってた。

晃くん、私のこと、どんな風に思ってるんだろう?

「ここだけの話、市川、めっちゃ可愛くなってたな!」

輝くんが静かに言う。

「そうだな。群を抜いてるな。」

晃くんも言う。

私の顔が赤くなっていった。

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