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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第2章 バレンタインの事情♡その①





「ん…ぁ…で、も…」

「…もう黙れよ」

「そ…の…」

「…なんだよ」


渚くんにまんまと悩殺されながら、ふと思い出すアイスクリームの存在。

煌々と燃える暖炉の火が目に入る。

こんなにポカポカの部屋に置いといたら…なんてて、考えたくもない。

色気より食い気!?って、前に誰かに言われたことがあるのような気がするけど、それとこれは話が違うから!!


「ア…イスクリーム…溶け…ちゃう、の…」


渚くんの色気に犯されて、もはや喘ぎにしか聞こない自分の声。


「そんなのいつでも食えるだろ」

「で…も、ひゃ…ッ…」


そうじゃない…

そうじゃなくて…


「…オレは今すぐお前を抱いて眠りたいんだ」

「………!!」


あ……

とどめ二発目…

今度こそ心肺停止かも。

いや、動いてるみたい。
ドキドキドキドキさっきよりも活発だ。


っていうか、最後のとどめってのは一発だって、暗黙のルールじゃないの!?


それに、


「ッ…」


やめて、その顔!!

ッ…急にそんな切ない顔見せないでよ…


寝不足でアンニュイのと、標準ステータスに含まれる色気が相まって、とんでもないことになってる。

どうしよう…いつにも増して目が離せない。

それから必死の訴えは首筋にかじりつかれた際のリップ音にかきけされて、頭のなかはもう渚くんでいっぱいになってしまった。






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