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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第11章 ちーちゃんの夏休み♡partⅢ♡







「なら、する?」

「…!?」


ならば無論、彼を構築している"優しさ"という成分の割合はバファリン並みで、

…否、


「…抱ーっこ♡」

「ッ…!!」

「抱っこしちゃう?」


それ以上だってことを

それこそ、いつ如何なる時でもけして忘れてはいけないのが鉄則なわけで…


「ほーら♪早くおいでよ」


─キラーン!!

─ピカーン!!

─シャキーン!!


「ハゥゥ………!!!」


─フラぁ…


「ん、ちーちゃん?」

「………!!」


─ハッ!!


あ、あ、あ…危なかった。

ハワイの太陽のせいなのか。重なる数々の疲労のせいなのか。謎のキラキラエフェクト5割増しで繰り出されたオシャレ眼鏡爽やか王子の必殺キラースマイルに、あられもなく思わず逝くところだった。


「ねぇ、ホント大丈夫?そんな立てないくらい具合悪いの?」


すると開けた門の向う側から、明らかに尋常じゃない様のアタシの元へと戻ってきた葵くんが、わざわざ膝を折って屈みガッツリと目線を合わせてくる。


「へ、平気だから…」

「そう?」


そして頬を撫でられ、急接近する攻撃力5割増しブーストの掛かったイケメンという名の顔面凶器。





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