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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第13章 ちーちゃんの夏休み♡partⅤ♡






…と、


突然…





─ドカッ!!




「っ…!!?」




いきなりの乱暴な音に誰もいないはずの助手席が音をたてて軋む。


…ついに幻覚に幻聴か?

自分もいよいよそこまでの末期。

たしかにアイツが空から降ってきたらいいとは思うが、そんな都合のいいことがあるわけ…


「辛気くさい顔ねぇ…」

「………?」


…と、そこでなぜか聞き覚えのある女の声。

まさかとは思い、走る悪寒に恐る恐る焦点を合わせる。するとその先には…


「っ!!おま…!!!?」


えらっそうな態度で脚を組む謎の…


「なん…ッ………っ、はぁ?」

「まったく、こんなとこによく見る無愛想な男がいると思ったら…」


…葵(姉)とか。


「…はぁぁぁぁあ!!!!!!?」

「aloha~♪」


んな優雅に"aloha~♪"じゃねーし!!

いきなり突然どっから降って湧いた!!?

まさかどころの話じゃねぇんだけど。


「瑠美っ?なんでこんなとこにお前がいんだよ!!」

「あーら、御挨拶ねぇ…」

「……ヒッ」


あ、やべぇ……


「誰が、お前だぁ!?瑠美サンって呼べっつてんだろうが、クソガキがぁ!!」

「うぐっ!!テメ…首ッ、…技…かけんな…」

「テメェだぁ?」

「ぐ……は…、ぁ…」


ハ、ハハハ……

ハワイアンポリ────ス!!






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