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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第13章 ちーちゃんの夏休み♡partⅤ♡






「…ゼィ…、ゼィ……ッ…」


ハ……ァ、このクソ女!!!!!

マジでどこから湧いた?どこから降ってきた?

一瞬、本気で逝くかと思った。

なにが女医だ。ぜってぇなんかの間違いだろ。どっからどう考えても筋金入りのレディースの総長かなんかだし!!

ホンっト、性格の悪さをその見た目で目一杯カバーしやがって。

相変わらず、派手な顔に派手な巻き髪。大人しく白衣でも着てりゃいいものを、ハイブランドなリゾートドレスを着こなす様はまさに年齢不詳(←ただの禁句)の魔女魔女魔女魔女×100000000…!!


「…傷心旅行なら他当たれ。オレは…」

「うん、暇よね~♪」


しかもその見透かしたような顔も腹が立つし…


「…あっら~?連れなんていたかしら?私にはさっきから見えないけど」

「っ~~~~~」


葵の面影を感じさせる整いまくったパーツどもが、よりにもよって苛立ちを更に助長させる。


「つーか、そこお前の席じゃねぇんだけど。勝手に乗んなよ」

「ふーん…、誰の席かしら」

「…っ、……るせ…」


ついでに、つい口をついた言葉に墓穴、とか笑えねぇし。


「言っておくけど勘違いしないで。アタシはね、ここに乗ってあげてるの」

「…いや、頼んでねぇって」

「だってこれ、買ったばかりの新車でしょ?なのに助手席あけとくなんてこのコが可哀相じゃない」

「あぁ、心配すんな。いい、降りろ…」

「あー、そう言えば、ねぇ…?」


…つーか、


「…………」


聞けぇ──────!!





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