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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第14章 ちーちゃんの夏休み♡partⅥ♡






…──



寄りかかっていた窓辺からコツリ…コツリ…と床を鳴らす靴音がひとつずつ近づいてくる。

その音が近く大きくなるほど、目に映った事実に気づいてしまったアタシの胸のざわつきも、共鳴するかのように大きくなっていた。

くいと持ち上げられた顎先にかけられた彼の指先の冷たさ…

ヒヤリとするものを一方で感じながら、それとはまるで相反する熱い欲望を色濃く映す色素の薄い栗色の瞳を見つめ返す。


そして────…


まっすぐとアタシの瞳に向かって唱え落とされた彼の言葉に、気がつけば首を縦に振る自分…

それにただ静かに頷いたアタシは、このときどんな顔をしていたことだろう。その様子に、聖くんの形が良くてやや薄めの唇が妖しげに弧を描いたのを覚えている。


"そうだ、教えてあげようか。ちーちゃんの知りたいこと…"


それから聖くんは色々と話してくれたのだけれど…


「他人の家なのに、オレにこんなことされてぐちゃぐちゃに濡らしちゃうはしたない子…だーい好き♪」


…仮にもこれが、


「は…ン、あぁッ…──」


なにかを聞いて、ましてや理解なんてできる状態だっただろうか。


濡れたソファーの上に座った姿勢で後ろから抱き込まれて…

大きく開かれた彼の膝の上には、重なるように乗せられたアタシの脚。

そしてその中心には、もはや着けているのが馬鹿らしいほど濡れては透け意味をなさないショーツと、そのなかで絶えず水遊びをし続ける彼の指がある。







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