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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第15章 ☆New☆ちーちゃんの夏休みⅦ♡






そうしてバカンス気分満々のアタシたち一行が向かったのは、早乙女邸があるイーストショアから舞い戻ってのホノルル市街地。

葵くんが軽快にアクセルを踏むラグジュアリーな愛車は、魔王の城がそびえ立つワイキキの西へ、アラモアナにあるハワイ最大規模のオープンエア・ショッピングセンターに滑り込む。

"アラモアナ・センター"

4つのデパートに、一流ブランドブティックから日本未進出のアパレル、そして可愛い雑貨まで90近くのダイニングを含むおよそ340の店舗が集まるまさに買い物天国だ♪

ホノルルに点在する魅力的なショッピングスポットは数多くあれど、まずここを見ずして日本には帰れないといってもいいのではないだろうか。

(もちろん各所梯子はするに決まってるけど)

なにせショッピングはハワイ旅行の醍醐味のひとつでもある。

お陰で買い好きのアタシの目はさっきから…


「あはっ、キラキラだねー♪」

「うん、すっごいキラキラだ」

「~~~♪」


…だそうだ。


「じゃあとりあえず…」

「ねーぇ、ねーぇ、なに食べる?」

「じゃないでしょ」


心弾ませるアタシの手をブンブンと握り、それ以上はしゃぐ聖くんを葵くんが一旦なだめる。


「先にちーちゃんに必要なもの揃えてあげないと」

「あぁ、そっかー」


…そうなのだ。

なぜならアタシの旅の荷物はすべて魔王の城に置き去りになっていて、昨日咄嗟に連れ去られたのはアタシの躰だけだったとのこと。





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