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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第5章 ちーちゃんの夏休み♡









それに、渚くんたちは仕事で行くわけだし…


…でも、


「いいな…ハワイ…」


あ…

無意識は最強に無敵。

忙しいふたりに懸命に隠そうとしていた本音がポロリと溢れる。


「えっと…」


今のは…


「なんか聞こえた…かな」

「…………」

「なら、そ、空耳っていうか…」

「…………」

「あはっ、あはははは…」


アタシを見て黙るふたりに慌てて身振り手振りで発言を無に返そうとする


…と、


「…お前もくるか」


え…

渚くん今なんて…


「一緒にハワイ」


へ…!?

雅くんまでなに言って…


「「…って、はぁ!!?」」


彼らの思わぬまさかの発言に驚くのも束の間、

互いの発言に気付いたふたりの怒声に近い声が見事に重なり合う。

そして瞬間的にぶつかり合った視線の先で


─バチッバチッ!!


「……!!」


とんでもなく大きな火花が散った。


「おい、雅…」

「…あ!?」

「お前のスケジュールじゃ、そいつのこと構ってる時間なんてないだろーが」

「はあ!?ホテルから出られねぇほど忙しい誰かさんに言われたくねぇな」


…そして瞬く間に始まる言い争い。


ちょっと、なにこれ…待って!!


「ね、ちょっと!!」


こんなつもりで言ったんじゃなくて!!


「待っ…」


うっかり口は滑ったれど、そもそも言うつもりすらなかったのに!!




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