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Dream Kiss~それぞれのバレンタイン~

第4章 バレンタインスイート~彬編~

 それから二十分後……。

 スタジオに琉依が来た。

「彬!」

「お~琉依」

 俺はそう言うとギターを置き、琉依の元へ。そして軽くキスを交わす。

「あ……彬、これ」

 琉依はチョコレートを差し出……されなかった。

「……彬と琉依!?」

 由璃の声が聞こえた。

「えっ!?」

 ……パキンッ……

 琉依の手からチョコが落ちて割れた。

「うそ……」

 琉依の目から涙がこぼれ落ちた。

「徹夜で作ったのに」

 琉依は呆然とする。

「琉依? 大丈夫だぜ。ちょうど割れたの半分だし半分こしようか」

 とっさに出た言葉。俺は琉依に微笑みかける。琉依は、頷いた。

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