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人は彼をαと呼ぶ

第1章 観測


人々の記憶からαが消え
数千年が過ぎた。

α自身もまた
その存在意義を忘れ
人間らしく生きることを選んだ

はずだった。

予測できない負荷、仮にβと置く。
このβが
忘れるべきαの不幸を呼び覚ました。

αはゆっくり
しかし確実に
この世の真理を解明していくことになる。

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