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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第8章 智也との別れ~高校三年生~

篠田に連れていかされた先は
隣町にある小高い山で
そこからの夜景は絶景だった。

私たちは車中でその夜景を眺めていた。

「こんな近くに夜景を見れるとこあったんだ。
好きな子とここに来たの?」
「来たよ。ここでフラれた」
「じゃ、ここって辛い思い出の場所じゃん」
「普通言うか?それ」
「あ……そっか。ごめん」

無神経な発言だった。

私は時折こうして相手を傷付けてしまう。

「理佳の言った通りだよ。辛い思い出を
払拭したくてさ」
「で、私をここに連れてきたと」
「そういうこと」

膝の上に置かれた私の手を篠田が握った。

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