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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第8章 智也との別れ~高校三年生~

私の手を握る篠田の手を
払いのけることはせず
正面を向き夜景を眺めていた。

篠田は自分をフッた女のことでも
考えているのだろう。

私は智也にこの夜景を見せたいと
考えていた。

私の手を握る篠田の握力が強いものとなった。

篠田の表情を窺うとしたが俯いていた。

「夜景見ないの?」
「おまえって……ホント無神経だな」

そうだった。

篠田は落ち込んでいるのか。

失恋の経験がない私は
どう慰めていいものか分からずにいた。

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