テキストサイズ

理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第9章 失恋~高校三年生~

正式に篠田と付き合うようになった。

バイトの迎え
帰り間際のキス
互いのクラスを行き来すること
それら全てが当たり前になった。

篠田は運転出来る分
どこへでも連れていってくれた。

県外へ出掛けることは日常茶飯事で
大晦日はディズニーランドへ行き
カウントダウンの花火を一緒に見たりもした。

「毎年これは恒例にしような」
「ぅん!あ……でも……」

私は箱根のリゾートホテルに就職が内定していた。

高校を卒業したら会社の寮へ入居することも
決まっている。

「迎えに行くよ」

私が言わずとも篠田は理解してくれている。

それがどれほど心地いいことか。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ