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私の存在に気付いた篠田は
咄嗟に女から離れたが
女の上半身は裸だった。

机の上にはいかにも手作りっぽい
チョコレートの食べかけがあった。

女は中学の同級生で
同じクラスになったこともある
田中美智瑠だった。

田中は脱ぎたてであろうセーターで
胸元を隠した。

「理佳……ちょっといいか」

この状況で篠田は冷静で
その姿に一層のこと腹を立てた。

「これ……どういうことよ」
「その話を今からするから」