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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第9章 失恋~高校三年生~

しかし言ったところで
どうにかなる問題ではなく
篠田の想いは確実に私から離れている。

「私から別れてあげるよ」

涙が込み上げてくる。

悲しいからじゃない。

これは悔し涙だ。

「さよなら」

チョコレートは当然渡さず
篠田の家を後にした。

智也もこんな想いだったのか。

だから智也から私をフッたのか。

再び涙が頬を伝う。

これは智也を想っての涙。

もう遅いけど。

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