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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第9章 失恋~高校三年生~

朱里の後を着いていくとそこは学校内の中庭で
またもや一年生の時に同じクラスだった女子の
ほぼ全員が集結していた。

その輪の中で一人の女子
山本美鈴が泣いていた。

「美鈴がダブっちゃってみんなで慰めてるの。
理佳からも声掛けてあげてよ」

朱里が私に耳打ちをした。

そんなくだらないことで。

「馬鹿らしい。帰るわ」

踵を返す私の腕を朱里が強く掴んだ。

「あんたそれでも美鈴の友達?」
「はぁ?」

冗談じゃない。

美鈴なんてまともに話したこともない。

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