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それを皮切りに集団からの
私への中傷は止まらなかった。

「成宮にもフラれたんだってね」
「理佳ってヤリマンって噂じゃん」
「どんだけ股が緩いんだよ」
「自惚れんなよ。ブスが」

反論せずに背中で受け止めた。

私はこいつらを下に見てる。

相手になんかしない。

同類に思われたくない。

正面から数人の男子生徒が群がり
こちらに歩いてくる。

その男子生徒も一年生の時の
クラスメートだった。

美鈴を慰めようと朱里に呼ばれたのだろう。

そしてその群れから距離を置いて
智也の姿があった。