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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第10章 智也の事情~高校三年生~

一年生の時同じクラスだった女に
卒業式が終わったら中庭に来るように言われた。

本来であれば面倒なことは避ける俺だが
理佳に会えるという淡い期待を持ち
中庭へと向かった。

理佳とは夏休みになる前に別れた。

篠田との噂も俺の耳まで届いていた。

部活で忙しかった俺が
愛想を尽かされたということだろう。

理佳に寂しい想いを
させてしまったと悔やむ半面
極度の嫉妬にどう対応すればと悩み
開放されたいという気持ちもあった。

理佳が初めて俺のクラスを訪れた時に
俺は察してしまった。

だから俺から別れを告げた。

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