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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第10章 智也の事情~高校三年生~

「美智瑠お待たせ」

篠田が自宅の玄関から出てくると
女は助手席の窓を開け身を乗り出した。

「悠生!遅いよぉ!」
「ごめん、ごめん」

篠田はその女にキスをした。

「どんだけ待たせるのよ!キスくらいじゃ
誤魔化されないからね!」
「はいはい。お嬢様。今夜は目一杯
奉仕させて頂きます」

篠田はニヤケが止まらない様子で
トランクを開けると
抱えていたボストンバックを乗せた。

トランクを閉めたと同時に
俺は篠田の背後へ回り肩を掴んだ。

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