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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第11章 職場の嫌味な女とそのカレシ

板倉は二段ベッドの上を
使用しているようで
その空間だけが板倉に与えられた
場のようだった。

私は奥の共有スペースに突き進む。

「ここまで入ったの始めて」

板倉が呟く。

斉藤だけの空間は
綺麗に整理整頓されている。

そして写真立てが飾られていた。

斉藤とベルボーイの佐々木巧が
仲睦まじく腕を組み
こちらを見つめ微笑んでいる。

「この二人付き合ってんの?」

恋人同士か。

単なる斉藤の片想いか。

それによって私の出方は変わる。

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