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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第11章 職場の嫌味な女とそのカレシ

「いったぁいッ!」
「ごめん!大丈夫?」

自分で足首を擦る。

「私の方こそすみません……」

起き上がろうとしながら意図的によろける。

すると佐々木巧の手が
私の両脇に入り身体を支えた。

「痛い?立てそうもないね」
「はい……ホントにすみません……あッ……」

足を滑らせたふりをしながら
佐々木巧にしがみつく。

「特選店の女の子だよね」
「はい」

制服で判断したのだろう。

「特選店まで送っていくよ。乗って」

佐々木巧が私の正面に屈んだ。

私をおぶってくれるらしい。

本来の目的はキスだった。

しかしこの想定外の佐々木巧の行動だと
直で斉藤を追い詰めることが出来る。

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