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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第11章 職場の嫌味な女とそのカレシ

「巧ッ!何やって……」

私をおぶった佐々木巧を
目の当たりにした斉藤は困惑していた。

佐々木巧のカノジョとして
余裕を見せたいのか
口角は上がってはいるものの
目は笑っていない。

佐々木巧の肩に置いている手を首に回し
もたれ掛かるように身体を預けると
斉藤の表情は更に変化した。

「もう大丈夫です……」

そう言いながらも佐々木巧から
身体を離さずにいた。

佐々木巧はカノジョの斉藤の前を
呆気なく素通りすると
特選店の責任者である稲葉主任に歩み寄った。

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