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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第13章 兄とそのカノジョと変態と

「聞こえてます?Aランチ2つお願いします!」
「新人か?態度悪いな。あのおばちゃん」

そうそう新人なんですよ。

でもおばちゃん扱いはちょっと可哀想かも。

私の2つ上の21歳だし。

「ほらッ!あんた!なにボーッとしてんの!
Aランチ2つ用意して!」

社食を仕切るおばちゃんが
私たちに背を向ける新人を怒鳴り散らす。

新人は帽子を深く被り直し
俯き加減でAランチが乗せられた
トレイを2つ持ってきた。

「……瞳!おまえの配属先って……」

さすがカレシ。

ほぼ顔が見えない斉藤を一発で見抜いた。

これが稲葉主任と交わした条件である。

プライドが高い斉藤は
いずれここを辞めてしまうだろう。

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