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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第1章 プロローグ

「ホントよく来るわね」
「私といい勝負ですね」

友達と呼べるのは真知子と胡桃だけ。

千葉に用事がある私は
ついでというか時間稼ぎというか
真知子とその夫である平井直也が
都内で経営する児童養護施設に立ち寄る。

「陸翔と海翔に会いに来ただけですよー」

陸翔と海翔は私の甥っ子。

弟の佳祐と胡桃の双子の息子である。

胡桃は友達でもあり義理の妹。

「二人とも寝ちゃってるわよ」
「いいの、いいの。寝顔見るだけで」

陸翔と海翔を息子のように可愛いがっていた。

私には子供がいない。

一生子供を作らないというか
作れない訳がある。

不妊症という訳でもない。

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