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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第15章 すれ違い

「やるな。あの女。理佳の知り合いだろ?」
「顔だけは知ってる。高校が一緒だった」

佐々木はいつもの調子で私の頭を優しく撫でる。

「あの女の当て付けだな」
「そうなの?」
「見りゃ分かるだろ。いかにも女から
誘ってるようなキスだったろ」

私は佐々木ほど冷静に直視していない。

「でも……智也が女の腰に手を……」

智也は女を受け入れていた。

「それは俺と理佳の姿を目撃したからだろ」
「そうかな……」
「嫉妬だと思うよ。おまえがそうなら俺もって。
目には目をってことだろ」

私は嫉妬どころではなかった。

ただ普通にショックだっただけ。

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