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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第16章 智也の事情~専門学校③~

「不謹慎だけど嬉しいな。私のこと静香って
呼んでくれて、こうして手を繋げて」
「それは……」

成り行き上である。

理佳の存在が無ければ
楢橋を「静香」と呼ぶことも
手を繋ぐことも無かっただろう。

「ゲーセンにパワー注入しにでも行きますか!」

楢橋は握っている俺の手を
ブンブンと回すように引っ張った。

この楢橋の無邪気さに俺は何度も助けられた。

「別の所でパワー注入しようか」
「えぇ?智也くんお勧めのゲーセンとか?」

楢橋に甘えたい。

「楢橋と二人きりになれる所で」

楢橋に癒してもらいたい。

この荒んだ俺の想いを。

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