テキストサイズ

理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第18章 楢橋静香の事情

気付かないふりをしていただけの私。

こうして第三者に告げられたことによって
現実味が増すようだった。

「成宮と理佳の間には誰も……」
「……いい」

もう充分だ。

「え?」
「……もういい」

智也くんと椎名さんの間に
私が付け入る隙などない。

強張っていた全身の力が抜けるようだった。

張り詰めていた心と身体。

篠田くんに全身を委ねるように
もたれ掛かっていた。

「ゆっくり眠りたいな……」
「いいよ」

篠田くんの膝に頭を乗せた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ