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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第22章 更なる飛躍

私に歯向かう者や盾をつく者は
この『サンライズ』には居ない。

事実上は私の天下である。

優越感もあったが
物足りなさも感じ始めていた。

それはすなわちこの世界に
どっぷり浸ってしまったことだといえよう。

キャバ嬢は私にとって天職だった。

容姿だけが唯一の武器であった私は
これまで数々の男に敬遠されていた。

高嶺の花だと思われていたのかもしれない。

それが今はどうだ。

執念的な所をひた隠し
慕っている態度をさりげなく表し
頭脳明晰とはほど遠いというのに
やっつけで覚えた教養を振りかざす。

この程度のことで男らは私になびく。

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