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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第23章 山本美鈴の事情①

「セックスしたくなってきた」

私は裸になるとベッドに寝そべった。

「そういうの……やめないか?」

智也は私に背を向けると
私が苦手としている
電気系統の配線をまとめ始めた。

「決めたの。性欲は智也の身体で晴らすって」

それが智也にとっては屈辱的となる。

智也は理佳を想いながら私を抱く。

私も理佳を想いながら智也に抱かれる。

そういった意味では
智也と私は合点している。

「俺の意思を無視してでもか?
随分と勝手な話だな」

その意思とやらを崩す材料を
私は持っている。

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