無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

美鈴は携帯電話を手に取ると
どこかへ掛けている様子だった。

「今からそっち行くから……えぇ？さすがの
私だって仕事中にやらせてなんて言わないよ。
スペシャルゲスト連れて行くから待ってて」

電話の内容は美鈴の一方的な会話のようだった。

「会わせたい人って美鈴のカレシ？」

『仕事中にやらせてなんて言わないよ』

このフレーズが電話の相手は
美鈴のカレシなのかと思わせた。

「そんなとこ。じゃ、行こうか」

美鈴と共に中区役所へと向かった。

高校生の頃のイメージとは
掛け離れていた美鈴に圧倒された。

美鈴はどちらかといえば
大人しくおっとりとした性格だった。