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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第26章 今は耐え忍ぶ時

美鈴の部屋のドアが開く音と
間が空いて玄関のドアが開く音。

時刻は朝の5時を迎えようとしている。

一睡もしていない。

美鈴の喘ぎ声がうるさかっただけの
理由ではない。

微かに聞こえてきた男のうめき声。

男は必死に声を押し殺していたようだが
私には分かる。

だって声の主は
他ならぬ智也なのだから。

智也と美鈴は数分前まで
部屋のドアを隔てた先で
愛し合っていた。

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